早いもので、
なんて言葉で表せないくらい早いもので、もう今週末には本番を迎えているはずの第3回公演「蓮の実を喰う」、ただいま絶賛稽古中でございます。
いつも通り台本も改稿に改稿を重ね、キャストのみなさんには大変な迷惑を、スタッフの方々には多大なる不安をかけながら奮闘しているわけですが、なかなか新しい質感お話になりそうだなあと感じています。
これが我々の慣れがもたらしているものなのか、はたまた初参加のキャストである谷澤くんが持ち込んだ雰囲気なのかはわかりませんが、とにかく、ギャラリーという空間と似合うお芝居ができそうな気がしています。
劇場主の藤田さんという方に言われた、
「うちはギャラリーだから、あくまで展示をしてください」
という言葉も、おはなしづくりの指針になっていると思います。
ま、あんまり深く理解できているかどうかはわかりませんが、とりあえず僕らなりにそれを解釈した結果をお届けしたいと思ってます。
今まで、お芝居の脚本以外にもお話を何度か書いてきましたが、たまに書き上げたとき、なんだかとんでもないことをしてしまったように感じるときがありました。
かといってそれを見た人たちから絶賛の声が!なんて事態にはなってないんですが、それはそれとして、あくまで感覚の話です。
その感覚はじわじわと生まれてきて、いつの間にか自分の周囲にあるっていう類のものなんですが、これがあったときは、その後が勝負なんです。この感覚と、そのアイデアを、生かすも殺すもその後の扱い方次第なんです。
乱暴にすると壊れてしまうし、
ほっておいたら腐ってしまう。
花の種をそっと土に埋めたりだとか、そういう類の繊細さというか、デリケートな扱いが求められるんですね。
今、本番を目前としながら、まだこの種を土には埋められていません。いつ埋められるのか、はたまた手元で腐らせてしまうのか。できれば腐らせたくはないですね。
第3回、とにもかくにも節目です。劇団としても転換期と言っていいかもしれません。この時期のガクブチを、どうか見届けてやってください。
三連休、お待ちしております